キレるじいさんを目撃した話

買物からの帰り道のできごと。

 

その日は車で食料品を購入しにいき、少し遠回りしてみようかな、といつもと違う道を走っていました。

 

片側2車線だけれども、比較的交通量が少ない道路。

私の前に1台だけ走っていました。

 

突然、じいさんが横断歩道でもない場所で車道の横断を開始。

このまま同じ速度でじいさんと前の車が走れば、おそらく何事もなく反対車線まで行けたと思います。

とはいえ、前の車も念のためだと思いますが減速を開始、私はブレーキを踏むほどではなかったのでアクセルから足を離します。

 

 

そこで、前の車がクラクションをならす。

 

ブー と。

 

そんなにいやらしい感じではなく、「危ないだろ、注意しろよ、急に止まったりするなよ」くらいのことを伝えたかったんだと思います。

 

するとじいさん、前の車に振り返って指をさし何やら言っているようです。

もちろん私も運転中だったので、そう細かくはわかりませんが、見た感じ激怒していたようです。

じいさん、前に立ちふさがろうとしたようですが、そこは前の車がうまいことかわして走り去っていきました。

私もじいさんの巻き添えを食わずに走り抜けることができました。

 

バックミラーを見ると、ジイサンがこちら(前の車?)のほうを見ているのが分かりました。

車道のど真ん中で…。

 

ラクション、必要あったのかなかったのかはわかりません。

もしじいさんが急に止まったり、道を引き返していたらとても危なかったと思います。

私も気づいていたので、仮に前の車が急ブレーキをかけても私も対応することはできました。私の後ろに車はいなかったし。

 

でも、そんなことは前の車にはわかりません。

分からない以上、じいさんに注意を促すためにもクラクションをならすことが間違っているとは私はおもいません。

間違っているのは横断歩道ではない車道を平然と渡っているじいさんです。

 

 

少し前に、"キレる老人"という言葉がはやってことがありました。

その原因は、"執着"、"孤独感"、"自己顕示欲"の3つであるという人がいます。

 

「怒りをぶつける相手を常に探している」キレる高齢者に共通する特徴3つ アンガーマネジメントの大家が解説 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

家族から、社会から疎まれる。

今まで一生懸命働き、生きてきた。

でも誰も認めてくれない、必要とされないとき、その悲しさや虚しさをどこにぶつけるか?

 

引用した記事では、コロナウイルス禍で話題になった、〇〇警察や××ポリスといった人々も同じだと言います。

誰でもいい、自身が抱える怒りをぶつけられる人ならばなんでもいい。

だから、明らかに間違っているのはじいさんなのに、クラクションをならされた、という自身にとって都合の悪いことに腹を立て、車にあたったのかもしれません。

 

 

そんなことを考えると、じいさんがかわいそうに思えてきました。

 

 

…実際のところ、今朝タンスに小指をぶつけてイライラしていただけかもしれませんけどね♪

 

 

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4月に撮った写真。